町長コラム

イノシシ受難の年にしたい  2019年1月4日掲載

新年おめでとうございます。
 昨年は全国的に災害が多く、富山県においても、38豪雪に次いで5番目の大雪、しかも、明け方の降雪のために、除雪に苦労しながらスタートしました。本年は災害の少ない年であってほしいと願っています。
 
 地元紙に1月中旬にも掲載予定の新年インタビューを受けました。「町長の悩みは何ですか?」と訊かれ、2つ挙げました。1つ目は高齢者のみの世帯が増えていること。2つ目がイノシシなどの鳥獣被害の増加です。恐らく、私と同じ悩みをもっている地方の市町村長は大勢おられるはずです。30年前には思いもしなかった社会問題です。

 毎月の広報でご覧の通り、町の人口が減り続けているにもかかわらず、世帯数は増加傾向です。12月1日現在、9476世帯となっています。私が危惧しているのは、高齢者、特に75才以上の高齢者のみの世帯が増加していることです。昨年の調査では1300世帯を超え、うち7割がお一人で暮らしておられます。

 お年を召されれば、ご自宅前の除雪も一苦労でしょうし、車を運転されない方は、買い物や通院にも困っておられます。「町はどうしてくれるのか?」という苦情を私だけでなく、ボランティアの民生委員さんにまで訴えておられるという話を伺うと、この先、さらに高齢者のみの世帯が増加することが目に見えていますから、正直、頭を抱えてしまいます。

 田畑を荒らすイノシシやサルなどが増えています。猟友会の皆さんにご尽力いただいています。町では国の補助金も活用して、イノシシの捕獲1頭につき11,000円。サルには15,000円の報奨金を出していますが、減るどころか、増えるばかりです。中山間地域の集落では、山から集落に入ってこないようにとフェンスなどの設置に取り組まれておられます。かつては、雪国北陸にはいなかったはずのイノシシが増えたのは、地球温暖化や日本人の暮らし方が変わってしまったことが要因ですが、手をこまねいているわけにはいきません。これは山村だけの問題ではありません。ここで食い止めなければ、平地にまでイノシシがやってきて、町全体の農業に多大な影響を及ぼしかねません。

 これら、昔はなかった難しい課題に対し、100%解決とまではいかないかもしれませんが、今、やれることをやってみる、チャレンジする、作業を加速させる年にしてまいります。そして、3年目の2021年には「成果が出たかな」と胸を張れるように、職員皆で頑張りたいと思っております。
 終わりに、町保健センターではがん検診など、各種検診事業を行っておりますので、ぜひ、ご参加いただき、ご健康でいつまでもご活躍いただきますよう祈念し、新年の挨拶といたします。