立山歳時記 芦峅寺の山の神の祭り

更新日:2021年06月01日

山に生きる男たちの祭り

雪が降り積もった中で作業をしている男性4人の写真

祭りの準備

暗い中建物前にかがり火が灯されている写真

祭りの様子

男性達がかがり火の周りに集まり前方の神主の方を見ている写真

祭りの様子

『とやまの年中行事』百選

  • 所在地:立山町芦峅寺
  • 開催場所:芦峅寺雄山神社
  • 開催日:3月9日

芦峅寺集落に古くから伝わる行事で、山で仕事をする男たちがその年の無事を祈ります。

祭りは、雄山神社の境内にある「神秘神社」で行われます。「山の神様」とも呼ばれ、山で働く人々の崇敬の対象です。

立山信仰の拠点であった芦峅寺には、今も様々な伝統的行事が受け継がれていますが、この祭りだけは、男性のみが参加し、すべてを執り行います。これは、山の神様は女性で、女性が参加すると嫉妬し祟りをなすためともいわれています。

祭りは、その年の当番組が祭主を勤めます。前日は神社で準備を行い、その晩には当番組の男たちは組頭の家で夜明かしをします。未明から村中を触れ太鼓をたたいて廻り、かがり火を灯し祭りの準備を整えます。

午前6時。薄明りに包まれる頃、触れ太鼓を聞いた村の男たちが集まります。御神酒や供物を捧げ、ろうそくを灯し、この年の山での仕事の無事を祈ります。

芦峅寺では、山へ入っての仕事は、この祭りが終わってからといわれ、そのしきたりが守られています。

山と共に暮らす芦峅寺で、山を畏れ敬う心は確実に受け継がれています。

映像

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