立山歳時記 芦峅寺の涅槃会

更新日:2021年06月01日

白一色の雪景色のなか色鮮やかな団子を拾う

割烹着を着て三角巾を付けた女性たちが集まり団子を作っている写真

団子つくり

閻魔堂に多くの人が集まり法要が行われている様子の写真

法要

室内に沢山の人が集まって床に座っており、撒かれた団子を拾おうとしている団子撒きの様子の写真

団子撒き

  • 所在地:立山町芦峅寺
  • 開催場所:閻魔堂
  • 開催日:3月15日

涅槃会は3月15日に閻魔堂で開かれます。

堂内に釈迦涅槃絵図(しゃかねはんえず)を掲げ、集落の老若男女が集まって念仏を唱えます。そして、読経の後、紅・白・黄・緑のお釈迦の団子撒きが行われます。

この団子は、釈迦の死後丸い骨「仏舎利」(ぶっしゃり)が3石6斗もあったといわれ、団子撒きはこの骨を撒くものと伝えられています。

団子を多く拾う人は当たり年で、この団子を食べると魔除けになるといわれ、持っているとマムシに噛まれないといって小さな袋に入れて腰につけたといいます。また、船乗りは、霧がかかったり大波にあったときこれを投げ入れると助かるといって、団子の霊力を信じる船人も参詣に訪れたといわれます。

団子の材料となるお米は、かつては集落の女性たちが托鉢して集めていました。そして閻魔堂に集い、朝から団子つくりにとりかかっていました。

涅槃会の当日、閻魔堂には集落から大勢の老若男女が集まります。釈迦涅槃絵図を正面に掲げ、読経の後、団子撒きが行われます。堂内だけでなく屋外にも集まったたくさんの人々の頭上に色鮮やかな団子が撒かれます。

涅槃団子のとりどりの色は、白一色の雪の世界であった冬の芦峅寺に春の訪れを告げてくれます。

映像

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