立山歳時記 浦田山王社獅子舞

更新日:2021年06月01日

巨大な獅子が練り歩く行道獅子

紫色の法被を着た男性が太鼓を叩いている写真

宵祭(ふれ太鼓)

黒の着物を着た男性が先頭に立ちその後ろを法被を着た人たちと獅子が練り歩いている写真

獅子練り

赤ちゃんの頭を獅子頭が噛んでいる、おわたましの行事が行われている写真

おわたまし

立山町無形民俗文化財/『とやまの獅子舞』百選

  • 所在地:立山町浦田
  • 開催場所:浦田山王社 ほか
  • 開催日:4月20日前後の土曜日、日曜日

全長7メートル、幅2メートルもの胴幕に20名以上が入って練り歩く行道型(注釈)の獅子です。

およそひと月前から、集落の公民館では囃子方の練習が行われます。

獅子を担うのは、浦田地区の男衆で組織される浦田山王社中申会(なかざるかい)。祭りの前夜、中申会の男たちが笛や太鼓を鳴らしながら町内をまわる「触れ太鼓」が行われます。

祭礼当日、山王社では神事が行われ、浦安の舞が奉納されます。そして、太鼓の音が鳴り響く中、獅子頭を収めた行李が鳥居の外まで運び出され、獅子が登場します。

マエダチと呼ばれる先導役に続いて獅子はゆっくりと集落内を回ります。もとは、宮の周りを回るだけでしたが、中申会が中心となって現在の形に発展させました。

宮に戻ると「おわたまし」という行事が行われます。行基菩薩の作と伝えられる獅子頭に頭をかんでもらうことで、頭脳明晰になり、病気をしない元気な体になると伝えられています。

(注釈)行道獅子:神輿行列などの露払い役として、古い箱型の獅子頭が練り歩く形態のもの。富山県では浦田山王社のほか2箇所で行われ、中世以前に起源が遡るといわれている。

映像

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