立山歳時記 西大森の水神様の祭り

更新日:2021年06月01日

大洪水から村を守った大石

堤防に巨石がある写真

西大森の大石

堤防にある大石の横に茣蓙を敷いて人々が集まり祭りが行われている様子の写真

祭りの様子

『とやまの年中行事』百選

  • 所在地:立山町西大森
  • 開催場所:西大森の大石
  • 開催日:4月25日

立山町西部を流れる常願寺川は、立山を源流とする国内有数の急流河川です。

立山町西大森地内の堤防には、立山町指定天然記念物の巨石があり、地元では「みずかみさま」と呼んで親しまれています。

江戸時代末期の安政5年2月26日(注意:新暦1858年4月9日)未明、跡津・有峰活断層を震源とする推定マグニチュード6.8の大地震が発生し、常願寺川上流の立山カルデラでは大鳶・小鳶の大崩壊によって大きなせき止め湖ができました。そして、このせき止め湖は、3月10日(注意:新暦1858年4月23日)と4月26日(注意:新暦1858年6月7日)の2回にわたって決壊し、富山平野に大きな洪水被害をもたらしました。

西大森の大石は、もとは立山カルデラにあったもので、2回の洪水によって現在の場所まで運ばれました。そして、流れ着いた大石によって洪水の流れが変わり、西大森より下流右岸の被害を少なくしたといわれます。

西大森の人々は、大石の恵みに感謝し、大正4年には碑を建てて、護岸の神として祭るようになりました。

水神様の祭りは、洪水の恐ろしさと、その脅威から村を守ってくれた大石への感謝を伝えるため、西大森の人々によって絶えることなく続けられています。

映像

この記事に関するお問い合わせ先

教育課 文化体育係

郵便番号:930-0292
富山県中新川郡立山町前沢2440番地 庁舎3階
電話:076-462-9983

お問い合わせはこちらから