町長コラム

谷口集学校が10月24日に開校しました  2020年10月30日掲載

東谷地区(旧東谷村)の谷口小学校は、少子化のため2002年に休校、2006年に廃校となりました。2007年に埋蔵文化財センター、2008年に町中心部にあった郷土資料館を移設しました。同館の展示スペースを新たに整備したものの、交通の便も良くないためか、来場者も少なく、常駐の学芸員(臨時職員)も埋蔵文化財の整理が主な業務となり、少し寂しく感じていました。
 立山町には休校となっている学校が他にもあるため、2018年10月に東京で開催された廃校舎等利活用のマッチングイベントに参加しました。そこで、東京都の池袋に本社があるリングロー鰍フ碇敏之社長と名刺交換し、後日、本社を訪問した際に社員の皆さんの平均年齢が若く、毎年、売り上げを伸ばしている有望な会社と認識しました。翌月、同社の初めての『集学校』となる山形県舟形町長沢にある『長沢集学校』を日帰りで訪問し、舟形町の副町長さんのお話も伺い、誘致を決めました。

 リングロー鰍フ主力事業は中古パソコンの販売・修理・買い取りですが、同社では廃校の再利用を通じて、IT普及と地域活性化を目指す「おかえり集学校プロジェクト」を推進されており、谷口集学校は3校目となります。(※兵庫県丹波市の芦田集学校が4校目)
 集学校には、主力事業の支店機能に加えて、高齢者のパソコン操作等の相談対応や小さなお子さん連れのご家族にも立ち寄ってもらえるような、体を動かして楽しめるスペースも整備されています。

 町では、これを機に、旧谷口小学校の「埋蔵文化財センター・郷土資料館」という名称を、「立山町情報文化ステーション」と改め、外壁や駐車場の改修を行いました。なお、体育館はこれまで通り、地域住民の皆様に開放しています。

 東谷地区に隣接している上段(うわだん)地区の2地区を合わせて、上東地域(または上東地区)と呼ばれており、両地区の児童は、2004年までは上東中学校に進学していました。現在は上東地域活性化センター、町勤労青少年ホームとして利用いただいています。
 この上東地域では、谷口集学校をはじめ、ハーブ畑に囲まれた美容と健康のビレッジ(村)「ヘルジアンウッド」や、日本酒醸造所の建設など、県内外から今後の展開が注目されています。
 町では、観光客がこのエリアを、例えばE-bike(電動アシスト付き自転車)で巡り、楽しんでもらえるよう、景観を損ねる雑木林の伐採やデザインを統一した案内看板の整備などに取り組んでまいります。
 小中学校がなくなった上東地域ですが、多くの人が訪れることによって、地域の皆さんが誇りを持てるようになる。ひいては、若い人が故郷に戻ってくれるようになればと願っています。