大韓民国ソウル市特別区江北区 イ・スニ区長をはじめ7名を立山町にお迎えしました。(2025年5月12日掲載 )
大韓民国ソウル市特別区江北区 イ・スニ区長をはじめ7名を立山町にお迎えしました。
江北区(gangbuk-gu)には、北漢山(プッカンサン)国立公園があります。白雲台(ペグンテ)をはじめとして3つの峰(かつては三角山と呼んでいました)からなり、標高は836mながらも、その周辺の施設を含めると、毎年600万を超える観光客が訪れています。
姉妹都市締結に至った経緯は次のとおりです。かねてから、立山町在住の日本山岳協会役員S氏が、江北区在住の韓国登山文化院院長と交流があり、S氏からの提案を受けて、2004年4月に立山町長と町議会議長(いずれも当時)ほか3名が江北区を訪問し、7月には江北区長と区議会議長(いずれも当時)ほか7名が来町され、友好親善都市締結に向けての覚書を交わされました。翌年の2005年4月に再び、町長と議員3名が訪韓し、姉妹都市締結がなされました。
私が立山町長に就任した翌年の2007年に、江北区長と議長ほか12名が来町されています。その際、今後の交流のあり方についても話題となりましたが、立山町とは人口規模が10倍以上、財政力も大きな開きがあるため、返答に窮してしまいました。そこで、2008年10月の三角山祭りに町長と議長が招待された際、江北区長に対し、「(1)立山町から持ち込んだ韓国版のポスターやパンフレット(いずれも立山黒部貫光株式会社の製作)を見せ、お互いの庁舎において観光ポスターの掲示やパンフレット等の配布などに取り組みたい。(2)人口が10分の1以下の当町にとっては、対等のおつきあいは難しいので、訪問は数年に1度程度(注1)にしたいと提案し、了承を得ました。
(注1) 翌日の副区長との調整により4年に1度で合意。
しかし、その後、議会では1往復の交流があったものの、江北区当局からの訪問はありませんでした。立山町からは2011年の布橋灌頂会の招待状発送をもって、以後は年賀状のやりとりのみとなっていましたが、昨年(2024年)、2022年に区長に就任されたイ・スニ(Lee Soonhee)氏から「立山町を訪問したい」という連絡を受け、「災害対応もあるため2025年にしてほしい。時期は雪の大谷を楽しめる5月の連休明けでどうか」と回答したところ、5月7日~9日までの来町となったのです。
7日には17年前の確認事項を覚書として残すこととしました。イ・スニ区長は署名の際に「新たな20年の始まりにしたい」と話されました。
2024年、立山黒部アルペンルートへのインバウンド(訪日客)は22万3千人、そのうち台湾からは11万1千人でトップであり、韓国からは2万7千人でした。一方、日本全体でみると、インバウンドは3,680万人。韓国からが881万人でトップです。イ・スニ区長によれば、立山黒部アルペンルートは韓国での認知度が低い。しかし、近頃はよく知られた観光地よりも小さなまちへの旅行も好まれているとのことです。
17年前に比べて、観光情報を入手する手段としてホームページよりもSNSが多用されるようになりました。早速、Face bookでイ・スニ区長に友達リクエストしたところです。
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更新日:2025年05月12日