初登庁訓示「そんなもんも知らんがか?」(2022年2月10日掲載 )

更新日:2022年02月10日

2022年2月10日掲載 初登庁訓示「そんなもんも知らんがか?」

2月10日が、町長5期目の任期初日となります。そこで、係長以上に集まってもらい、挨拶しました。以下、そのスピーチ原稿を手直ししたものです。


5期目というよりも、平成10年(1998年)の町議初当選を含めると、7期目とも言える。24年間、町政にかかわってきた者としてしなければならないこと。それは、私が町議になる前のことについて、先輩議員、町長、町職員から、いろいろ教えてもらったことを、皆さんに伝えていくこと。それが私の使命だと思っている。

昨日、区長会代議員会でも話したが、(富山地区広域圏事務組合の)クリーンセンターを建て替えるにあたって、末三賀西部地区の住民をはじめ、地域住民から多くのご意見があった。「大きな煙突が見えることによって、子どもたちは故郷に帰ってこなくなるのではないか」、「町外の人がこの地に住みたいとは思わないだろう」と。だからこそ、わが町はごみの分別を徹底し、少しでも燃えるごみを減らすことに取り組んできたのだと思う。当時、ごみ分別について、集落説明会で汗を流した町担当者は、クリーンセンターが見える地域に住んでおられた。

上末地区に町営の墓地を作ることも、地元住民にとっては苦渋の決断だったと思う。そうした先人の苦労を想像し、次世代に伝えて、これを踏まえたうえで、行政を進めていかなければ、逝ってしまった先輩たちに申し訳ないと思う。

「そんなもんも知らんがか」(そんなことも知らないのか?)
役場の職員、学校の教師には、町民からそう言われないようになってもらわなければ困る。

そこで、4年前、役場の若手職員を対象に「おさえておきたい町の歴史」と題して、自分が講演したことがあるが、また、やりたいと思う。そして、新型コロナが落ち着いたら、各種団体、集落の方と、「聞く」だけではない、対話をしたいと思っている。

なお、これからの4年間でやりたいことについては、朝刊にも出ていたので読んでほしい。

皆さんの部下に伝えてほしいこと。それは、日頃の業務について、違和感を持ったら質問することだ。「これまでやってきたから、これでいいのだ」と、仕事している人は要らない。そういう仕事は機械化や外部委託にすることができる。

もちろん、歴史は歴史。常に改善できないかと、頭を使う。先進事例を収集し、業務に取り入れる。挑戦する。そういう職員を登用していくつもりだ。

ところで、さきほど、昔、テレビで流れていたことを思い出した。
「暗いと不平を言うよりも、進んで明かりをつけましょう」

 

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