6.28白岩川豪雨災害への対応その1(2023年8月9日掲載 )

更新日:2023年08月09日

6.28白岩川豪雨災害への対応その1

8月4日(金曜日)の立山町議会臨時会において、主に6.28白岩川豪雨災害に関する補正予算案が可決されました。災害対応に関する予算は以下の通りです。

議案57号 7月14日専決(※)一般会計補正予算
  土木災害復旧費 10,300千円

  農地農業施設災害復旧費51,200千円
  林道災害復旧費 10,000千円
「山腹崩壊や護岸決壊などにより道路に溜まった土砂を重機で除去した」 「白岩川から取水していた農業用水の水門に大量の土砂が溜まっていたため、これを重機で除去した」ことなど、予算の裏付けがなくとも、これら事業に着手するよう指示した案件です。なお、被災した施設などを元に戻すまでの工事費(修繕費)は多くは含まれていません。

議案58号 8月4日提出一般会計補正予算
  土木災害復旧費 18,590千円
  農地農業施設災害復旧費130,000千円
  林道災害復旧費 222,000千円
すべて、測量設計委託料です。
なお、7月31日17時現在、町が把握している被災箇所は、
  公共土木施設 25か所(復旧事業費60,000千円)
  農地農業施設127か所(復旧事業費455,870千円)
  林道 170か所(復旧事業費1,810,140千円)
としていますが、事業費はあくまでも見込みです。まだ、測量や設計(図面を作成し正確な見積もり額を出すこと)を終えていないのです。これを仕上げないと国に災害査定(補助金交付)申請できません。そこで、災害時における支援協定を締結している富山県測量設計協会の会員事業者が手分けをして、山に入り、この猛暑とオロロ(※2)に悪戦苦闘しながら、作業に従事していただいています。もちろん、役場職員が現地を案内し、作業工程を管理しています。

測量設計委託料約3億7千万円のうち、半分は国の補助金を見込んでいますが、残りは町の一般財源から支出しなければならないので、貯金(立山町財政調整基金)から支出することにしました。今後、例えば、農地の場合、復旧にかかる費用が一か所につき40万円以上かかるならば、国の財政支援(条件付き)がありますが、それ未満の場合、農家への補助金は町が全額負担しなくてはなりません。
しかし、立山町では、平成10年豪雨災害以来の大規模な災害です。こういうときのためにコツコツと財政調整基金を積んできました。農家が営農再開に向けて、心が折れないようできる限りの支援をしてまいります。

※1専決処分…特に緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかの場合、長(町長)が専決処分(予算案を決定)できる。但し、後日、開催された議会で承認を求める。

※2 オロロ…正式名称 「イヨシロオビアブ」 体長2cm 8月末頃まで、水の澄む山間地に生息。 人が刺されると1週間程腫れて痛む。CO2を好むので車のエンジンをかけると、数十匹の大群がやってくる。

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