2010年5月11日町長コラム

更新日:2021年06月01日

観光圏に認定されました 2010年5月11日掲載

 立山黒部アルペンルート広域観光圏が4月28日、観光庁の「平成22年度観光圏整備実施計画」に追加認定されました。これで全国に45の地域が認定を受けたことになります。

 この観光圏は長野県大町市さんと立山町をエリアとしていますが、両市町のほかに観光協会や関西電力株式会社、立山黒部貫光株式会社、財団法人立山グリーンパークが構成団体となっています。

 当初、申請にあたって、「2泊3日以上の滞在型観光を目指すという「広域観光圏」としては、エリアが狭いのではないか。県東部の新川観光圏に編入したらどうか。」などと、各方面からご指摘をいただきました。しかし、富山県を代表する観光地である「立山黒部」を国際的な競争力を持つ観光地(ブランド)としてさらに磨きをかけることがまず大事だと考えました。

 昨年、日本の観光地は、世界的な不況に新型インフルエンザ、為替レート(円高)による大きな影響を受け、外国人観光客が大幅減少しました。しかし、立山黒部アルペンルートについては、テレビドラマ「黒部の太陽」と映画「剱岳 点の記」の効果もあり、入込客数が100万人を超え(103万7千人)、対前年比102%を確保することができました。(富山県内のマスコミでは、よく健闘していると報道されました。)しかし、人の動きを分析すると、そう手放しで喜んではいられません。大町市からの入込が対前年比114%に対して、立山町からの入込が91%。ETC1,000円とテレビドラマの効果により、黒部ダム折り返しの客が154%にはなりましたが、外国人観光客の半減もあり、ルート通り抜け客は、対前年比88%と大きく落ち込みました。

 私は、大町市側から入られたお客には、室堂の地獄谷はもとより、美女平の巨木群、さらに日本一の落差350メートルの称名滝も間近で観てほしいし、立山町から入られたお客には、ぜひ、日本一のアーチ型ダムの黒部ダムを観てほしいのです。また、国指定重要文化財である立山室堂(旧山荘)に外国人観光客にもやさしい、外国語表示の解説を備えたいのです。

 整備計画は平成26年度までに入込客5万人増を目標としています。構成7団体が一体となって、「立山黒部アルペンルート」ブランドの構築と環境整備を進めてまいります。

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