2010年11月1日町長コラム

更新日:2021年06月01日

「道路照明灯と防犯灯」 2010年11月1日掲載

 秋も深まり、午後5時にもなれば、辺りはずいぶん暗くなってきました。
 ところで、皆さんは、道路の電柱などに設置してある「電灯」を普段、どう呼んでおられますか?「道路照明灯、街灯、防犯灯…」実は、その目的によって名称が異なります。

 ここからしばらく、Wikipedia(注釈)から一部引用します。

 「道路照明灯」は、主に車道を照らす為に立てられている電灯のこと。多くは、主要幹線、国道(町道)等に設置されており、事故防止の目的で使用されている。また、カーブで見通しの悪い所、横断歩道、交差点などにも設置。(立山町建設課で管理しているものは61基)

 「街灯」とは、道路等公共用地や共有地などを照らすために設置された明かりのこと。街路灯や防犯灯を総称した言葉であり、そのうち「防犯灯」は、夜間不特定多数の人が通行する生活道路で、暗くて通行に支障がある場所や、防犯上不安のある場所に設置される電灯のことを言います。 なお、防犯灯は、

  1. 市町村が設置・維持管理の全てを行う場合
  2. 市町村が設置し自治会・町内会によって維持管理されている場合
  3. 設置・維持管理の全てを自治会・町内会が行う場合

等、設置と維持管理の方法は市町村により様々な形態がある。自治会・町内会が設置や維持管理を行っている場合は、市町村が費用の一部を補助している場合が多い。

 …一部引用ここまで

 立山町では、Cパターンがほとんどです。防犯灯は、平成22年4月1日現在、町内で3,449基ありますが、自治会または地区振興会(区長会)が新たに設置するにあたっては、設置費の1/2(上限あり)、電気代は3/4を助成し、残りを地域の皆さんにご負担していただいています。
(ちなみに電気代の町助成額は年間で約930万円になります。)

 その結果、「防犯灯はあればあるほどいいけど、後に電気代の負担が続くということなら」と、必要最低限の設置のみとされている自治会もあると思います。

 ただし、課題もあります。ひとつは、地区と地区(旧小学校区単位)との間はどうするか?
例えば、利田地区在住の中学生のほとんどは、五百石地区にある雄山中学校に自転車で通っていますが、中学生(あるいは保護者)が望んでいる防犯灯設置場所は、五百石地区なのです。
かといって、利田地区の子供たちのために、五百石地区の方に電気代等を負担していただくわけにもいきません。

 こうした願いに応えるために、このたび、町が設置し、電気代も負担する(つまりAパターン)LED防犯灯を中学校とも協議しながら、町内50か所に新たに設置することにしました。

 また、約3,500基の防犯灯を個別に精査した結果、契約ワット数が大きい割には照明効果が低い旧タイプの防犯灯が数多く見受けられました。LEDタイプに切り替えれば、長寿命かつ電気料金も下がるので、自治会の皆さんの負担も減ります。かといって、最初の設置費用に二の足を踏む区長さんが多数です。

 そこで、期間を限定した措置ですが、非経済的な防犯灯を町全額負担でLED照明に切り替える。ただし、取り換え後の維持管理についてはこれまで通り、自治会の皆様にお願いする(つまりBパターン)方向で、23年度から取り組めないか検討しているところです。

(注釈)Wikipedia
インターネット上にあるオンライン百科事典。誰でも自由に無料で編集に参加できる。

この記事に関するお問い合わせ先

企画政策課 秘書政策係

郵便番号:930-0292
富山県中新川郡立山町前沢2440番地 庁舎2階

電話:076-462-9105
お問い合わせはこちらから