2021年7月9日町長コラム
ワクチンが足りない? 2021年7月9日掲載
9日付けの地元紙では、「ワクチン『足りない』」という大見出しの下に、「供給減に伴い県内自治体が接種計画の見直しを迫られている。(略) 黒部市と立山町は完了日程が遅れる恐れがあるとみている。(略)」というリード(前文)になっていました。「供給減」というよりは、各自治体の接種体制が整ってきたため、需要が上回ってきたとも言えます。
立山町には、まず、4月25日と27日にそれぞれ一箱(975回分)ずつ届き、それから、ほぼ2週間隔で、2~6箱ずつ、届いていました。7月5日は5箱でした。しかし、7月19日以降に配送されてくる(第10クール)分が2箱(=2340回分)のみという情報が入り、このままでは、2回目接種の方の分を除くと、新規分(1回目)として受付できるワクチンが確保できなくなる、と慌てました。
7月1日に、河野太郎規制改革担当相を訪ねたところ、接種率が低いところは、在庫を抱えているとみなして供給量を減らし、接種率上位の市町村に重点配分することにしたと聞きました。一部報道にあったように、富山県では、県内15市町村すべてが、上位に入っていませんでした。これは、国が管理しているワクチン接種記録システム(VRS)に、接種後、即、データをアップしていなかったためと思われます。つまり、町が(1週間分まとめて)アップした日時と、国が確認した日(6月24日)とでタイムラグがあったのです。
次回の配送量を決めるための目安となる日が、実は、昨日(7月8日)でした。「今度こそ、接種率上位と認定されるように」と、町職員は、夜までかかりましたが、抱えている接種記録をすべてアップしてくれました。現在は毎日、前日分の処理を行い、最短のスケジュールで接種記録をアップしています。
立山町の真の実績が国からのワクチン配分量に反映される第11クール分の配送は、8月2日から15日までの期間に届くとしかわかっていません。そのため、15日までは、第10クール分(2箱=2340回分)で2回目接種と1回目接種に使用するワクチンを持たせなければならないので、8月の前半については、新しく受け付けることができる予約枠が、かなり少なくなってしまうことをお許しください。
なお、町民会館での集団接種については、お盆も休まず、実施する予定です。
(注釈)7月8日 21時現在
1回目接種者数・・・12,233人(人口の48.3%)
2回目接種者数・・・ 6,908人(同27.3%)
国全体では、1回目 28.4%、2回目 16.8%
更新日:2021年07月09日