2021年8月10日町長コラム

更新日:2021年08月10日

令和5年度以降入学の新1年生に通学用バックパック「わんパック」を配布します 2021年8月10日掲載

7月16日、株式会社モンベル代表の辰野勇さんと標記の件を記者発表しました。

https://about.montbell.jp//release/disp.php?id=544(株式会社モンベルホームページ)

令和2年12月22日付けの読売新聞に「軽く安価 通学用リュック 推奨する自治体がでてきた」と紹介されていました。記事によれば、京都府や滋賀県の一部地域では、京都府の学生洋品店が開発した「ランリック」が長年定着している。また、茨城県や大阪府の一部自治体でも通学用リュックを無料で配布しているとのことです。

実は、この記事を読むまでは、「小学生にランドセルは必須」と思い込んでいました。

平成22年12月、伊達直人と名乗る男性が児童相談所にランドセル10個を送ったことから、全国各地の児童養護施設にランドセルを寄付する人が現れ、「タイガーマスク運動」と呼ばれました。私の世代ならば、伊達直人が子供の頃過ごした施設に対し、自身がタイガーマスクであることを隠しながら、ファイトマネーを送り続けていたことを知っています。当時、センスがいいなと思ったと同時に、ランドセルが高額になっていることに気づかされました。新聞記事によれば、ランドセルの平均購入価格は年々上昇しており、令和2年は54,000円だそうです。ランドセルといえば、おじいちゃんやおばあちゃんの出番というイメージですが、すべての子どもたちに経済的に余裕のある祖父母がいらっしゃるわけではありません。

また、これからは、タブレット端末(立山町ではChromebook)を、自宅に持ち帰ることもあり得るので、子どもたちの身体的負担軽減のために軽くて、雨にも強い通学用リュックが求められると思いました。そこで、これからの時代に合った通学用リュックを導入し、令和5年度の新入生から無償配布することに、教育長や町内の学校長の賛同を得た上で、議会の同意を得ました。

「令和7年度分までは無償だが、その後は?」とマスコミからも尋ねられましたが、先々の予算について決める権限は現在の町長や議会にはありません。8年度以降については、その時点の議会で審議していただく必要があるためです。
 

そのほか、報道を受けて、一般の方からいくつか質問が寄せられました。うち2つ紹介します。

Q1 なぜ、令和4年度の1年生から、配布しないのか?

A1 記者発表した7月時点では、すでに来年度の新1年生のためにランドセルを購入・予約済の方がかなり多いだろうと考えました。また、このたびの発表を踏まえて、指摘事項があれば、細部を改良する時間も確保できます。

Q2 無償配布するならば、この際、リュックで統一したらどうか?子どもたちに差別意識が生まれないか心配だ。

A2 統一するかどうかについては、各学校(PTA)で協議してほしいと考えています。例えば、町内6校のうち、立山中央小学校のみ、制服が指定されています。

 

 

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