2011年7月6日町長コラム
立山町で採れたものを味わってほしい 2011年7月6日掲載
グリーンパーク吉峰レストラン「柳水」では、7月8日から、主な食材を立山町産でそろえた「立山育ちご膳」を提供します。メイン料理が立山育ち黒毛和牛の陶板焼きの「牛のセット(1,580円)」と、立山町産大豆エンレイを使用した木綿豆腐のみそ焼きステーキの「畑のセット(1,260円)」の2種類があります。
立山町が「特産品の開発に関する事業」を目的に設立した財団法人立山グリーンパークではこれまで、ハイツ(宴会)や交流館(物販)で提供する食材は、決して地元産とは言えないものばかりでした。宴会料理に刺身はつきものだ、ただ陳列棚を埋めればいい、と、創業の理念を見失っていたのです。
そこで、今年度4月から商工観光課に、「特産品コーディネーター」として石崎鎌三さんを配置しました。首都圏の大手スーパーやコンサルタント会社に勤めておられた経験を活かし、普段私たち町民が見慣れてしまって、「売れるもの」として気付かないものを見付け出してもらい、広く町外に発信していただくことに期待しています。今回の「立山育ちご膳」の開発以外にも、商品の陳列の仕方、立山町産品の販売ルート開発などについてアドバイスをいただいています。
国が「地産地消」を推進し始めてから、ずいぶん経っています。平成20年に学校給食法が改正され、「食育の推進」が明確に位置づけられました。そこには、地場産品の活用など創意工夫を行い、地域の食文化などへの理解を深めるよう努めると記載されています。
立山町では、平成16年から地場産食材活用推進協議会の協力のもと、学校給食に地場産品の活用を図ってきました。野菜が採れない冬期間を除けば、食材のおよそ3割を地元農家から購入しています。また、米飯給食はすべて立山町産コシヒカリです。
しかし、少子化により、給食数が減りつつあること、また、原材料費は保護者に給食代として負担していただくことになっているため、おいそれと購入単価を上げることもできません。学校給食のみで、農家をはじめとする生産者の売上高を確保することの限界も見えてきます。そのため、立山黒部アルペンルートの観光客をはじめとする町内外の皆さんに、立山町で採れたものをいかに加工し、付加価値を付けて、味わっていただくかが、地元農業発展のためのポイントになってきます。
これから、グリーンパーク吉峰の「立山育ちご膳」だけでなく、7月10日からアルペンルート室堂のホテル立山で、立山町産コシヒカリ米粉を使用した「冷やし米粉うどん膳」(夏季限定)が提供されます。また、商工会青年部が7月30日の立山まつりで「青年部オリジナル米粉入り焼きうどん」を発表すべく、試作を重ねています。
どうぞ、ご期待ください。
更新日:2021年06月01日