2011年11月8日町長コラム
音楽のような風が吹く街に 2011年11月8日掲載
11月3日の文化祭を皮切りに、年末にかけて、さまざまな音楽イベントのご案内をいただく季節になりました。文字通り芸術の秋ですね。
私は、学生時代および卒業してからもしばらくの間、東京や神奈川に住んでおりました。
7月に休刊となった雑誌「ぴあ」が愛読書でした。好きなアーティストのチケット前売り日はいつだろうか。近々、自分の時間がとれそうだけど、近くで誰かのライブをやっていないかなどと調べるためでした。休みの日には、前売り(プラチナ)チケット入手のために、公衆電話の方が繋がる可能性が高いと聞いて、必死に電話掛けをしたこともあります。Jポップ、JAZZ、クラシック、NHK歌謡ショー、…。あらゆるジャンルのライブに出かけました。
故郷に戻り、子供が小さかった頃や、自分の都合で日程を決められない現在の立場では、かつてのようなペースで、ライブ(コンサート)に出かけることはなかなかできません。
もっと、身近な場所で、気軽に音楽に触れる機会を欲しているのは、恐らく私だけではないでしょう。立山町内の音楽ホールと言えば、昭和51年に竣工された立山町民会館となりますが、いまとなっては音響施設ひとつとっても素晴らしいとは胸を張って言えません。それにもかかわらず、例えば、町音楽協会の皆さんにおかれましては、毎年、県内外からアーティストを招き、いろんなジャンルのコンサートを開催していただいています。
今年も、11月27日(日曜日)に、全国で活躍されているバス・バリトン歌手の大畑理博さん(大畑理博さんは県内外で活躍されています。新瀬戸地区出身)をはじめ、県内外のアーティストの皆さんによるリレーコンサートが開催されます。
ところで、来春には、「(仮称)元気創造館(みらいぶ)」が竣工します。1階のイベント広場には、可動部分とテラス部分で120席を備えており、屋外ミニライブにも活用できます。標題の「音楽のような風が吹く街」は、女性歌手EPOの歌の一節にあります。立山の雪解けに合わせて青田を渡る薫風のように、気持ちのいい音楽が聞こえてくる。感じることができる。
そんな街にしたいと、ちょっと、欲が出てきました。
更新日:2021年06月01日