2012年1月4日町長コラム
新年を迎えて 2012年1月4日掲載
新年あけましておめでとうございます。
昨年は、東北太平洋沖地震(東日本大震災)をはじめ、国内外で大規模自然災害が頻発し、また、ギリシャの財政破綻に端を発した金融危機の連鎖が欧州諸国に拡大するなど、連日のように報道されました。年末は金正日総書記の死去に関する報道一色でしたが、9.11テロの首謀者とされるビンラディンや、リビアのカダフィ大佐も亡くなっています。一つ一つのニュースの規模が大きすぎて、近頃は、新聞の1面でさえも、何が載っても驚かない、あるいは、見逃してしまうようになっていたのではないかと、大晦日になって、はたと気づき、反省しているところです。
とは申せ、熟慮するなどと自分に理由をつけて、立ち止まることはできません。立ち止まったら、自転車のように倒れてしまいます。それならば、ペダルを漕がなければいいと、皆が自転車から降りてしまったら、東北地方の復興はおろか、私たちの住む富山を含む日本全体が沈没してしまうと思っています。今の世の中が、30年前に比べて、変化のスピードが2倍であるならば、3倍、4倍のスピードでペダルを漕ぎ、脳も3倍、4倍の回転で働かせる、そんな、先人がやってきた仕事量を、「今こそやるときだ」と決意を新たにして新年を迎えました。
私の年賀状には、
「中島みゆきの曲に『銀の龍の背に乗って』があります。先が見えないと嘆く前に、己の役割を自覚すること。じっとしていても、何も変わりません。銀の龍の背に乗ってでも、この雨雲の渦を突破しなければなりません。一点突破、全面展開」と書きました。
更新日:2021年06月01日