2012年10月12日町長コラム
「歩くアルペンルート」を歩いてみませんか 2012年10月12日掲載
立山黒部アルペンルートの紅葉は、ここ数年来見たことがないほど素晴らしいとの評判により、連日、観光客で賑わっています。
(といっても、立山駅周辺の駐車場には富山ナンバーの車が多く、目が覚めたら天気だったのでという県民が大半かもしれませんが。)
見どころは10月上旬までは標高2450メートルの室堂から2300メートルの天狗平まで、中旬は標高1930メートルの弥陀ヶ原から1680メートル七曲り一帯がピークになると予想しています。なお、弥陀ヶ原の湿原(餓鬼の田)は今夏、ラムサール条約に登録されましたが、これ以前から遊歩道が整備されており、まるで雲上の楽園を散歩している気分になります。
さて、表題の「歩くアルペンルート」とは、環境省が平成8年度から11年度にかけて旧立山登拝道(千寿ヶ原《立山駅》から雄山の一ノ越、黒部湖に至る27キロメートル)を修復整備した際に名づけられました。
私たちは普段、美女平から室堂までのアスファルト舗装された道路23キロメートル(このたび、富山県において『美女平天空ロード』と愛称が決まりました。)を高原バスで一気に登っていますが、この道路に沿って木道や石張りで整備されています。
私は、今月8日、標高977メートルの美女平駅を午前9時に出発し、標高差953メートル、距離は推定12キロメートル(車道14キロメートル)区間を、途中、昼食(おにぎりですが)休憩をとりながら、午後2時に弥陀ヶ原ホテルに到着しました。
美女平からブナ坂、下ノ子平までの遊歩道(森林浴100選)までは、森の中をひたすら歩き、途中、立山杉の巨木に圧倒され、合間に見える称名滝に感動し、標高1630メートルの弘法から七曲り・追分、そして、ゴールの弥陀ヶ原ホテルまでは、歩くごとに紅葉が近づいてくる感じがしました。
このルートは、平成21年から立山地区国有林野保護管理協議会(富山森林管理署が中心)やボランティアが、立山杉の根っこがむき出しになった美女平遊歩道に木材チップを撒き続けたことにより、だいぶ歩きやすくなりました。さらに、その他の区間についても、今夏、草刈りなどの整備を行ったことにより、より快適に歩くことができました。
これからが紅葉の本番です。歩くアルペンルートを歩いてみませんか。
更新日:2021年06月01日