2013年1月31日町長コラム

更新日:2021年06月01日

香港に行ってきました 2013年1月31日掲載

 1月25日、香港に初めて行ってきました。もちろん、観光旅行ではありません。
香港にあるEGLツアー本社の袁文英社長を訪ねるためです。この会社は、2010年には日本への送客が10万人以上、NO.1の実績があります。さらに、袁社長は、東日本大震災でも会社として1億円余り、個人として1千万円余りを寄付された親日家としても知られています。

 立山黒部アルペンルートへの外国からの入込客数は、震災等により激減しました。
例えば、韓国からは、2010年に約16,000人でしたが、2012年は約7,000人と半分以下となってしまいました。なお、香港からは11,000人が約8,000人まで減りましたが、2012年が65,000人だった台湾に次いで、韓国を抜いて2位の入込客数となりました。
そのうちの過半数をEGLツアーが扱っています。そのため、「富山県知事とは3回ほど会っている」と、袁さん(ご本人は社長と呼ばれるのを遠慮されます)が話されたように、日本各地の知事が面会を求めています。

 会社を訪問してまず驚いたのは、写真にある通り、受付カウンターの横にあるモニターに「熱烈歓迎 立山町長 舟橋貴之 様」とありました。町長の私だけではありません。同行の町職員や立山黒部貫光株式会社(TKK)の営業マンも別け隔てなく、モニターに映し出されます。従業員の接客態度も見事です。俗に言う役所体質に染まりつつあった自身を恥じたところです。

 さて、肝心の面談においては、立山町からは25年度に予定している事業、例えば、多言語の観光パンフやDVDの紹介等を行い、また、雪の大谷ウオークが終える6月以降の誘客を目指したグッズの選定について、あるいは、島根県の鬼太郎電車のようなローカル電車があれば、ツアーに組み込みたいこと、などアドバイスをいただきました。また、袁さんからは、国際政治情勢の悪化がなければ、香港からは過去の実績を上回る送客を目指しているという力強い言葉をいただきました。

 ローカル電車、つまり、地鉄立山線に観光客が乗車していただけることは、赤字が続くこの路線維持にとって願ったりかなったりです。
そこで、1月28日に富山地方鉄道株式会社(地鉄)の社長さんへこの件を紹介し、地鉄・TKK・町職員等で検討する場を設けたいと提案したところ、了解をいただきました。

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