2013年12月26日町長コラム

更新日:2021年06月01日

岩手県山田町から 2013年12月26日掲載

 災害廃棄物広域処理の協力に関する富山県へのお礼に、岩手県山田町長の佐藤信逸氏と職員2名が、当町に来庁されました。18日の夜に盛岡市に入り、19日から電車を乗り継いで、まず魚津市に。新川広域圏事務組合の理事長である魚津市長に会うためです。焼却場は朝日町にありますが、処分場は魚津市にあります。次に、富山地区広域圏事務組合の副理事長である立山町を訪問されました。理事長である富山市長の調整がつかなかったと報告を受けています。

 山田町には、平成24年4月18日の夜、議員や周辺自治会区長ほかと夜行バスで訪問しました。当時の町長は沼崎喜一氏でしたが、氏は「災害廃棄物処理場(がれき仮置き場)を背に、自然発火により火災が発生し、鎮火までしばらくかかった。」と話されたことを覚えています。何かしら協力できないかと握手をしましたが、沼崎氏はその後、退任されました。

 5月から立山町で説明会をはじめさせていただきましたが、最終処分場のある富山市でも説明会に時間を要し、12月になってようやく試験焼却にこぎ着けました。試験の結果、何ら問題がないと認め、25年2月19日に富山地区広域圏として、富山県に対し本格受入れの実施について通知したところです。それからも調整に時間を要し、6月18日から本格受入れを開始。7月31日に受入れを終了(44日間)しました。

 受入れ量が当初想定よりも減少した理由は、震災発生から2年以上経過し、風雨にさらされたことにより、腐朽が進んだことや重機作業により劣化したこと。土砂等が多く含まれる状態になり、完全に取り除くことが困難になったことがあげられています。

 佐藤山田町長に対しては、「調整に時間がかかってしまい、受入れの時期が遅れたことを申し訳なく思う。」と話すと、「いえいえ、風評で反対する人がいる中で、受入れを決断していただき、山田町民を勇気づけてもらい、みな感謝している。」と応えていただきました。

 佐藤町長は、20分ほどの懇談の後、副知事や高岡市長を訪問するため、立山町を出発されました。

 岩手県山田町では、がれきの山と住宅の基礎部分しか、印象に残っていませんが、いつの日か、再度、訪問したいと思いました。

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