2014年6月16日町長コラム

更新日:2021年06月01日

農家民泊が無事終わりました 2014年6月16日掲載

 5月14日から6月16日まで、大阪府内の中学修学旅行生が立山町の農家に宿泊体験するという「農家民泊」が、今年度分について終了しました。

 この事業は、大手旅行会社出身で、現在、グリーンパーク吉峰などを運営する株式会社たてやまの専務の提案によるものでしたが、当初、会長である私は専務の提案に対し、回答を渋りました。

 会長「旅行会社はお客(学校)を集めてくれるだろうけど、受け入れ農家を集めることはそんなに簡単じゃないよ」
専務「いえ、ご心配無用です。株式会社たてやまの従業員30名程度でこなせますから」

 しかし、結果は私が危惧した通りとなりました。5月下旬から6月中旬にかけて、合計8校、約1400名の中学生がやってくることになったのです。
しかも、1度に約300名もやってくる学校があったものですから、受け入れ農家を100軒以上集めなくてはならなくなりました。幸い、この事業の中核スタッフが農協OB職員だったこともあり、馴染みの農家が「〇〇さんが頼むから」と徐々に受け入れ農家数が増えていきました。
ただし、中には、農業委員会の農家台帳にも掲載のない家庭菜園農家をかき集めてのことです。そして、町長である拙宅においても、3回受け入れさせていただきました。

 もちろん、わずか一泊とはいえ他所様のお子さんをお預かりするわけですから、家族で「何を体験してもらえばいいかね」と話し合いました。
子どもたちと一緒にいる時間が最も長かった母は大変だったでしょう。

 本日、私の手元に中学生の作文の一部が届きました。
「豆は嫌いだったが、自分で収穫した豆は、私がいままで食べた豆とは違い、…」
「お別れの時、農家の人は泣いていました。わたしももらい泣きしました」
「見えなくなるまで手を振りました」などと書いてあります。

 我が家でも、収穫したばかりの大きめのナスを炭火で丸焼きしたら、「めちゃ美味しい」と2個目をオーダーしたときの笑顔。「昼ごはんに5合炊いたけど、女の子4人だけでたいらげてしまった」と話す母の顔を思い起こしました。

 期間中、雨の日が多く、生徒全員に雄大な立山連峰をみてもらえなかったのが心残りですが、彼らが大人になったとき、富山県立山町を観光地として選んでくれる日が来ることを期待しています。

この記事に関するお問い合わせ先

企画政策課 秘書政策係

郵便番号:930-0292
富山県中新川郡立山町前沢2440番地 庁舎2階

電話:076-462-9105
お問い合わせはこちらから