2014年10月31日町長コラム
五百石保育所の子どもたちと植樹しました 2014年10月31日掲載
立山駅に向かう県道、芦峅寺集落を抜けるとすぐに、「ライオンズの森」入り口の看板があり、ここから4キロメートルあまり細い林道に沿って車を走らせると、同地に到着します。国立青少年自然の家からも行くことができます。
ライオンズの森は富山県内のライオンズクラブの皆さんによって整備され、定期的に下草刈りも行われています。
このライオンズの森の隣接地において、23日、町立五百石保育所の子どもたちと植樹をしました。来年3月に竣工予定の「(仮称)新五百石保育所(民間委託に併せて新名称になる予定です)」を建築するための材料に、この辺りの立山杉を伐採したため、代わりに、無花粉杉「たてやま森の輝き」の苗を60本植えました。実際に伐採された立山山麓森林組合の皆さんにお世話いただきました。
「なぜ、保育所を木造に?」と尋ねられることがあります。町長に就任して間もない平成20年度にあおぞら保育所を建設しましたが、これは鉄骨造です。「木造にしたい」と町担当職員に話しましたが、「木造だと建築費が高くなるから。」と反対されました。その後、鉄の価格が急騰したため、結果的にコストにさほど差がつかなかったようです。公設の保育所建設には所管の厚生労働省の補助がなかったため、(正確には町が借金をおこして、後に国が地方交付税の増額という形で若干面倒をみてくれることにはなっていますが)自分の思いを通すことができませんでした。
そこで、新五百石保育所を建設するにあたり、用地購入費については、役場庁舎の近く、町の中心部にありながら十分に活用できていない前沢中央公園に隣接させることにより、国土交通省の交付金を活用することができました。さらに、建物本体については、木材利用を促進させるという視点で林野庁の交付金を活用できました。
なお、新保育所の冷暖房は、地下水の熱をヒートポンプに利用するシステムを採用し、通常のエアコンよりも省エネ効果が高く、CO2排出量が半減(NPO法人 地中熱利用促進協会ホームページより)すると見込んでいます。
富山県内の保育所の中でも、最も環境に優しい施設となるでしょう。
来年3月の竣工を心待ちにしています。
更新日:2021年06月01日