2014年12月25日町長コラム

更新日:2021年06月01日

立山と音楽 2014年12月25日掲載

 12月14日、立山町音楽協会の創立50周年記念式典に出席させていただき、会長の宝田さんは「心豊かな音楽の里をめざす」として、今後とも地域に根ざした活動を続けると話され、感謝しております。

 さて、創立50周年記念誌「50年のあゆみ」を拝見しておりますと、「立山のうた」の楽譜が掲載されていました。
これは、1924年(大正13年)、摂政宮(後の昭和天皇)が富山県にお越しのとき、新雪きらめく立山連峰の壮観に感動され、翌年、 1925年の歌会始の儀において詠まれたものです。

「立山の空にそびゆる雄々しさにならえとぞ思ふ御代の姿も」

 これに痛く感動した富山県民が、文部省唱歌「故郷」の作曲者と言われている岡野貞一氏に作曲を依頼されました。
それ以後、各種行事において歌われ、私も小学生の頃まではよく歌っていた覚えがあります。いまでも、例年6月に開催される「東京富山県人連合会懇親の集い(参加者500人を超える規模)」開会の前に合唱されています。

 そう言えば、昨年の町制60周年記念式典において、立山町出身のバス・バリトン歌手大畑理博さんに君が代を斉唱してもらい、併せて富山県ふるさと実行委員会の「ふるさとの空」も歌ってもらいました。

 いまにして、「立山のうた」も歌ってもらえばよかったと思いました。
 いずれにしても、音楽があると式典は締まります。
 なお、歌碑は、雄山の三合目にも設置してあり、登山の途中で確認することができます。

 これも平成25年1月の歌会始の儀において、秋篠宮文仁親王殿下が、「立山にて姿を見たる雷鳥の穏やかな様に心和めり」と詠まれました。
これに曲を付けるかどうかは別として、立山に歌碑を設置しようという動きがあります。立山には、先人が大事にしてきたものがたくさんあります。
 私も次代のためにもこの歌碑設置運動を応援したいと思っております。

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