2015年8月19日町長コラム

更新日:2021年06月01日

林業やりませんか 2015年8月19日掲載

 7月後半から8月初めにかけては、「観測以来初」とテレビのアナウンサーが連日、繰り返すほどの猛暑でした。寝苦しい夜には、「早く、夏が終わればいい」と思ったのは私だけではないかもしれません。ただ、さすがに立秋(8日)を過ぎ、朝夕が過ごしやすくなってくると、「もう、8月が終わってしまうのか」と、随分、都合のいいことも呟いています。

 さて、今夏は(も かもしれません)日本に限らず、世界各地で猛暑だったようです。多くの人が地球温暖化の影響と考えています。その一方、温室効果ガス(CO2)を大量に排出するけど割安だからと、石炭を燃やして原発停止の穴を埋めているようでは、温暖化がますます進行すると予想されます。しかし、石炭・石油などの化石燃料を使用する発電所の空を見ると、「原発は反対だ」と叫んで片付けることも、次世代に対し無責任にも思えてきます。

 せめて、自分で使う電気は自分で作る。あるいは、水力などの再生可能エネルギーが電源に占める割合(10%程度)まで省エネに取り組む姿勢、言い換えれば、意地みたいなものが必要だと思っています。

 そこで、立山町では、この5年間で、1.吉峰温泉ボイラーの燃料を灯油から木質ペレットに。2.道路の防犯灯のほとんど(3453灯)をLED化に。3.役場の灯油ボイラー式空調を電気ヒートポンプ式に。4.かがやき保育園の空調を地下熱(地下水)利用ヒートポンプ式に、など省エネに取り組んできました。円安の影響もあり、結果的に光熱費も下がり、町財政負担の軽減にも役立っています。

 それでも、将来的にCO2排出量プラス・マイナス・ゼロにするという目標にはまだまだ届きません。そこで、CO2吸収策として有効とされている森林の下草刈りや間伐などの適切な経営(整備)を進めていくことが有効と考えています。

 されど、輸入増による木材価格の低迷と林業機械の高度、高額化により、林業を諦め、森林組合に管理を任せたまま、中には「自分の山がどこにあるかわからない」という方もおられるようになりました。そこで、地元森林組合の活動支援を第一としながらも、個人で林業経営に取り組もうとされる方を支援することにしました。
募集内容は以下の通りです。立山町としても初めての取り組みです。他県の先進事例も参考にしながら、経営者の意向に沿って、事業を進めてまいります。応募を待っています。

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