2016年3月31日町長コラム
懐かしい場所 2016年3月31日掲載
3月22日、東京都世田谷区にある昭和女子大学と、「観光物産としての食品開発プロジェクトに関する協定書」を締結しました。同大学には、生活科学部管理栄養学科があることから、立山町産の米粉やラ・フランスなどを使ったお菓子等の開発をお願いしています。そのため、何かの参考になればと、町内の菓子店において、既に製造販売しているラ・フランスの果汁が入ったお菓子を持参したところ、理事長の坂東眞理子さんは、「五百石の〇〇屋さんはまだやっておられますか。あそこの草餅は美味しかった」と、立山町出身者ならではのエピソードを話されました。
同大学人間社会学部福祉社会学科の渡邊ゼミチームが、立山町インターカレッジ・コンペティションに、2013年から3回連続して参加していただいています。このたびの協定書締結にあたって、まず、渡邊准教授から管理栄養学科の石井幸江教授を紹介していただきましたが、何よりも、故郷のためにという坂東理事長の強い後押しがあったお陰です。
私より年配の方では、五百石地区の中心部と言えば、天満宮がある交差点を思い起こされる方が多いと思います。子供の頃、現在は貸し駐車場とされている岩城商店でお茶を買い、神社の向かいにあった池上履物店にも立ち寄った記憶があります。何故だかわかりませんが、「あそこの長靴はモノがいい」と祖父が語っていました。
一軒おいて、以前、北陸銀行立山支店だった建物は、しばらくは町の郷土資料館になり、平成20年に一般財団法人地域活性化センターの補助を受けて、商工交流館「休んでかれや」として再生しました。平成26年からは、関西方面からの観光バスが立ち寄るようになり、更に、平成27年11月に立山町初の「まちの駅」として認定も受けました。
昭和女子大学の物産開発に関する委託費は、内閣府の27年度補正予算にある「地方創生加速化交付金」で全額まかなうことにしており、また、天満宮前の交差点整備も民間企業の進出計画に合わせて、国土交通省の交付金を活用し、町民や観光客がベンチに腰掛けて、ちょっとひと休みできるようなスペースを整備したいと考えています。
更新日:2021年06月01日