2016年8月9日町長コラム

更新日:2021年06月01日

2017年度立山町重点事業要望に新たに加えたもの 2016年8月9日掲載

 7月14日から8月5日にかけて、県や政府機関、国会議員ほかに、来年度事業の要望書を持ってまわりました。最終日となった5日は、富山県首都圏本部職員や国会議員秘書さんの先導のもと、霞が関の省庁間を徒歩で(富山県人は、短い距離もすぐ車ですね)、約2万歩、しかも早足で移動するので、要望書の束を抱えた随行の町職員にとっては、猛暑(官庁の室内は28℃に設定されています。)の中、かなりキツイ一日となりました。

 さて、富山県に対する要望のひとつに、「中部山岳国立公園内にある県有宿泊施設における創エネ・省エネの実施」を今回、初めて加えました。現在、弥陀ヶ原にある国民宿舎天望立山荘や天狗平にある立山高原ホテルにおいては、現在、重油ボイラーを使って、自家発電やお湯を沸かすなどしています。当然、ボイラーのまわりは黒くなり、風がない日は煙が滞留することも予想されます。そこで、少しでも、温室効果ガスの削減に寄与するような自然エネルギーによる発電やLEDなど省エネ効果の高い機器の導入を進めてほしいというものです。

 昨年7月に決まった「日本の約束草案」では、2030年度の温室効果ガス削減目標を達成する根拠として、地方公共団体の公共施設を含む「業務その他部門」について、2013年度比で約40%減としています。ましてや、施設周辺の立山弥陀ヶ原・大日平は、2012年にラムサール条約登録湿地(日本に50か所)となっています。

 私は、町長就任以来、立山有料道路の自動車排出ガスに係る乗り入れ規制の導入を県に要望してきました。東京へ出入り禁止となっているような黒煙を撒き散らす古いバスが立山黒部アルペンルートを走ることに納得がいかなかったからです。当初、県の反応は冷ややかなものでした。
今回も、担当者からは前向きな回答はいただけませんでした。知事に直に要望してみましたが、一言もいただけませんでした。しかし、今後も、粘り強く、要望を続けてまいります。5月に富山市で開催された環境大臣サミットに関連してのマスコミ報道を見る限り、貸し切りバスの排ガス規制条例は高く評価されていたと記憶しています。

 ラムサール条約の三つの柱には、湿地の「保全」、「ワイズユース(賢明な利用)」と「交流・学習」があります。湿地所在市町村として、これらを推進してまいります。

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