2016年9月23日町長コラム
ラムサール条約登録湿地を見ながら走りませんか(歩いてもいいけど) 2016年9月23日掲載
箱根駅伝の常連校である明治大学競走部16人とスタッフ4人の計20名に、9月5日から8日まで、立山町のグリーンパーク吉峰(株式会社たてやまが運営)を拠点として、モニター合宿をしてもらいました。当初、8月下旬に5泊6日程度の合宿を希望されていましたが、グリーンパークの部屋に空きがなかったことから、短期間の実施となりました。
来年度以降の本格的な合宿に向けて、周辺のコースや合宿に必要な備品(洗濯機)の整備について指摘をいただきました。なお、この企画は中小企業庁から、ふるさと名物応援事業「立ち寄りたい町“たてやま”ベースキャンプ化プロジェクト」として支援を受けて実施したものです。
競走部誘致のねらいは幾つかありますが、一番の目的は、立山黒部アルペンルートの美女平駅(標高977メートル)から立山登山の拠点である室堂ターミナル(同2450メートル)まで、標高差1473メートル、距離にして22.3キロメートルの「美女平天空ロード」を選手が走る姿をテレビに放映してもらうことでした。
「そんな無茶な」と驚かれそうですが、実は、これまでに大勢のアスリートが挑戦しています。
美女平駅から距離20.1キロメートル、標高2300メートルの天狗平バス停の目の前にある天狗平山荘では、大学や企業のスキー部の選手も合宿に利用しています。同山荘には、美女平から天狗平バス停までを走った選手の名前と記録が掲載されています。富山県立雄山高校出身で、2011年に世界陸上選手権(韓国)に出場したこともある野尻あずさ選手が、日本大学のスキー部員時代の2004年7月に1時間44分52秒で完走しています。(ちなみに、1997年に1時間29分51秒を出した男性選手の記録が残っています。)
そこで、明大競走部選手にも、と考えていましたが、10月15日に箱根駅伝予選会を控えていたため、標高1930メートル地点の弥陀ヶ原駅から室堂までの標高差520メートル、7.6キロメートルの区間とし、選手たちは約36~40分で駆け上りました。ラムサール条約登録湿地である立山弥陀ヶ原・大日平を見下ろし、雄大な立山連峰を背景に走る選手の姿に私は感動しました。
立山黒部アルペンルートはこれから、紅葉シーズンに入ります。
(ドローンを使ってみました。)
更新日:2021年06月01日