2017年2月23日町長コラム

更新日:2021年06月01日

米百俵基金を設置します 2017年2月23日掲載

 明治初期、戊辰戦争によって困窮した長岡藩に、支藩の三根山藩からお見舞いとして米百俵が届けられました。藩の大参事であった小林虎三郎氏は、この米を藩士に分配せず、売却し、「教育こそ国の繁栄のもとになる」として学校設立の費用に充てました。
この米百俵の精神は、小泉元首相の所信表明演説で有名になりました。

 立山町では、経済的に就学が困難な若者に対し、学費の借入分に対する利子補給等の支援をしてきましたが、平成29年度当初予算案において、まず、これを拡充することにしました。民間の教育ローンでは、在学中は元金の返済は猶予されるものが多くあるので、これによって、在学中は返済にかかる負担が減るものと想定しています。

 さらに、経済的な負担が大きい県外の大学等を卒業後、立山町に戻って就職した場合、最長10年間は返済額の3割、年間の上限8万円を支援する事業を始めます。
注意:保護者の収入基準等の条件や、高校進学のための支援制度もあります。) 財源は、まず、町の人口減対策推進基金から、新たに設置する「米百俵基金」に2千万円を繰り入れます。次に、ふるさと納税の使いみち希望欄に「米百俵基金への繰入」を追加し、「ふるさと立山町の発展のために」と寄附を募ります。さらに、賛同いただける企業(事業者等)にも寄附をお願いしたいと思っています。なお、寄附をしていただいた町内の事業所等に若者が就職した場合は、支援の割合を4割(上限10万円)に引き上げることにします。

 つまり、優秀な人材が立山町に戻り、納税もしっかりしてくれて、町の発展に貢献してくれることを期待しているのです。

 人口減少・少子化の最大の要因は、保育所の入所が困難な都会に、多くの若者が飲み込まれているからだと思っています。私は、東京都内の大学を卒業後、しばらく神奈川県に住んでいましたが、子供が生まれたのを機に、両親が住む立山町に戻ってきました。

 米百俵基金にご支援をお願いします。

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