2017年5月17日町長コラム
雄山高校後援会が設立されました 2017年5月17日掲載
5月15日、雄山高校後援会が設立されました。同窓生のみならず、町議会議員、各地区の自治振興会長、区長会長ほか、各種団体の代表の皆さんも参画されました。
同校は、いわゆる旧制中学校の基盤の上に設立された学校ではなく、地域の強い要望によって新設された、当時としては県内唯一の高等学校です。来年には創立70周年を迎えますが、地域の活力維持のためにも、欠かせない存在です。
少子化により、富山県では高校の統廃合が進められています。1学年4学級に満たない高校がその検討の目安とされているようです。雄山高校は普通科3学級、生活文化科1学級の合計4学級ですが、数年前に定員割れがあったときは、焦りました。
ところで、この春、同校に入学した生徒160名のうち、雄山中学校出身者は37名となっています。なかでも、生活文化科では生徒40名のうち3名となっているため、地元率を引き下げている要因ですが、この傾向は、毎年、さほど変わりません。
もちろん、地元の生徒ばかりがいれば良いと思っているわけではありません。電車を利用して通学する町外在住の生徒さんがおられるからこそ、地鉄立山線五百石駅の乗降客数を確保できています。見方を変えれば、もし、地鉄立山線が廃止となれば、同校への入学希望者は激減してしまうでしょう。
そのため、私は、地鉄立山線五百石駅の利便性を高めるために、平成24年に公立図書館を駅に併設し、さらに、年末年始以外は休館としないようにしました。
また、平成26年竣工の武道館には、思い切って立派な弓道場を配置しました。長い間、老朽化著しい町営弓道場で練習しながらも全国大会優勝者を輩出するといった雄山高校弓道部の頑張りに応えたいと思いました。
もちろん、ハード整備だけが同校への入学希望者増に結びつくとは考えていません。地域と学校、生徒さんとの繋がりを密にしていくことも重要です。このたびの後援会設立はそうした基盤となるものと認識しています。 月刊スピリッツ(小学館)に「ようことよしなに」(作者:町田翠(みどり)さん)が連載されています。主人公は雄山高校に通う女子高生です。毎回、立山町の懐かしい風景が描かれています。7月下旬に単行本が発行されるので、楽しみにしています。
更新日:2021年06月01日