2009年8月11日町長コラム
セコロジー」でいこう 2009年8月11日掲載
町長コラム21年8月分
「セコロジー」でいこう
TBS系日曜朝7時30分から放送のテレビ番組「がっちりマンデー」をよく見ています。サブテーマに「応援、日本経済」とあるとおり、家計の節約術から業績が好調な企業、世界経済の情勢に至るまで、普段は日経新聞を読まない人にもわかり易く、楽しく紹介してくれる情報番組です。
さて、この番組では、“せこい感じの節約方法”、名付けて「セコロジー技」を視聴者から募集しています。しかし、この造語、別の意味もあります。
「セコい(節約)」と「エコロジー(環境に優しい)」を合わせたものだそうです。市町村は営利企業ではありませんので、「儲ける」ことはしませんが、住民からお預かりした税金を有効(法律では最小の経費で最大の効果が上がるよう)に使う義務があります。さらに、短期的な黒字を出すことが求められていない分、いま借金をしても次世代の住民に過大な負担とならない、あるいは有益となるような投資をすることが求められています。豊かな自然環境を残すことも大切な仕事です。
昨年後半からの世界的な大不況により、日本経済が急激に落ち込んだ結果、政府も財政再建はひとまず横において、まずは、景気が底割れしないようにと、かつてない大規模な経済対策を実施しました。また、補助割合を増やすなど地方自治体の負担を極力少なくなるように配慮した補正予算を矢継ぎ早に打ち出してきました。わが町もこれに対応して、20年度と21年度に補正予算を組んできました。
ここでは、定額給付金のように、いわゆる「ばらまき」と言われるようなお金の使い方ではなく、せっかく、政府が国債を発行(つまり、次世代に負担を残す)してまで、財源を工面したのですから、町の支出を節約し、かつ環境にやさしく、将来の世代の住民に納得してもらえるような投資に主眼を置きました。そこで、6月議会補正予算等で計上したものを紹介します。
- 新学校給食共同調理場建設
老朽化した施設を統合し、維持管理費の節減や、民間委託による人件費の削減を図る。太陽光発電を導入、IH方式・ヒートポンプの採用など環境にやさしい。 - 立山小学校体育館改築
耐力度調査により、危険改築すべきものと診断されました。地区の避難所に指定。 - 公有車を環境対応車に更新
燃費の悪い車を、ハイブリッドカーや軽四乗用車に。 - 公共施設の冷蔵庫の更新
保育所や小中学校などで、老朽化した冷蔵庫を省エネタイプのものに更新し、電気代を節約します。 - 7小中学校に太陽光パネル(発電)の設置
ついでに屋上防水工事の必要性がある場所の改修も併せて実施しますが、政府のスクールニューディール政策により、町負担が実質5%以下で済みます。 - 防犯(街路)灯をLED照明に
省電力・長寿命。(注意)防犯灯は地域要望で設置しているため、地域の方に1/4の割合で電気代をご負担していただいています。
以上
『塵も積もれば山となる!地道な「セコロジー」がきっと何かの役に立つ!!』が、番組でのキャッチコピーですが、役所に勤める者も、「何か節約できないか」と常に意識し続けることが肝要です。
更新日:2021年06月01日