ようこそ 美しいまち(を目指す)立山町(たてやままち)へ

更新日:2022年04月04日

舟橋 貴之町長の写真

日本三霊山のひとつ「立山」の直下にトンネルが貫通し、立山黒部アルペンルートが全線開通してから51年が経ちました。小説「黒部の太陽」の映画化、NHKの「プロジェクトX」などでも取り上げられた「くろよん建設」(1963年に黒部ダム(これも立山町)竣工)は、当時、世紀の大事業と言われましたが、電気もない、標高2,450m地点での立山トンネル工事もそれに匹敵する大事業であったと思います。
町民にとって重要な生活路線である富山地方鉄道立山線は、51年前に比べて、乗降客数が5分の1になったものの、アルペンルートを目指す観光客にとっても重要な交通手段であるために、今なお存続できています。
両事業の創業者が、町内で最も雪深い芦峅寺集落で生まれた佐伯宗義さんです。「神々が宿る立山にトンネルなんて、とんでもない」と猛反対に遭い、破砕帯にぶつかり、資金確保、と幾度となく困難に直面しました。

バブル経済が崩壊した1990年代から、旅行形態は会社の慰安旅行等の団体型から、家族や友人といった個人型へとシフトしています。1991年に入込客150万人を超えた同ルートも、相次ぐ災害に加え、新型コロナウイルス感染症の拡大により、厳しい状況が続いています。
また、豊富な雪解け水を活かし、県内でも早くから圃場整備を進め、基幹産業は農業(稲作)と謳ってきましたが、コメの消費減により、遊休農地が目立つようになってきました。農家を主な顧客としてきた商店の廃業も続いています。
それにもかかわらず、私たちが、「何もない」と思っていた場所で、新たな事業を興す方がおられます。「立山連峰が見えるこの地で住みたい」と空き家を探す人も増えています。

私は、町長就任(2006年)以来、学校教育環境の整備に力を注いできました。この国、この町を支えていくのはこれからも「人」だからです。大事な義務教育を担うのは町、私たち大人の責務だからです。

先人が残してくれた自然、アルペンルートをはじめとするインフラ、農地等、そして、人材、これらの資源を磨き上げ、あるいは開拓しようとする町民や事業者を支援し、そして、必要があれば行政と連携することによって、次世代に誇れる「美しい町 立山」と誰もが思えるよう、私たちは、まちの再設計を始めました。

 

2022年4月

立山町長 舟橋 貴之

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