立山歳時記 雄山神社前立社壇の稚児舞

更新日:2021年06月01日

越中の稚児舞の伝承地

男の子2人が向かい合って立ち左手を肩の高さまで上げて舞の練習をしている様子の写真

練習

白い衣装を着た人たちが紫色の衣装の稚児を肩車して列をなして歩いている写真

肩車での行列

屋外の紅白幕があるステージ上で紫の衣装を着た2人が舞を舞っている写真

扇の舞

立山町指定無形民俗文化財/『とやまの祭り』百選

所在地:立山町岩峅寺

開催場所:雄山神社前立社壇

開催日:11月3日(昭和56年以降、それ以前は4月8日の春の祭礼)

雄山神社の秋の例大祭で上演される稚児舞です。

雄山神社は江戸時代『立山大権現』とも呼ばれ、立山頂上の峰本社、芦峅寺の中宮祈願殿、岩峅寺の前立社壇と三位一体の神社です。前立社壇は、江戸時代には立山寺とも呼ばれ、立山信仰の拠点のひとつでした。

ここに伝わる舞は、史料などから江戸時代初期には行われていたことが分かっていますが、岩峅寺の地にいつ、どこから伝わったのかは分かっていません。

舞を演ずる稚児は大稚児2人、小稚児2人の計4人で、古くは立山寺の24坊の坊家の男児から選ばれていましたが、現在は集落内の男児から選ばれています。

稚児は肩車に乗って行列を進みますが、これは神の依り代として土地を踏ませないためといわれています。

舞は「矛の舞」「扇の舞」「胡蝶の舞」の三種で境内の石舞台で演じられます。このほか巫女による舞も披露されますが、これは昭和のはじめ頃から導入されたものです。

越中の稚児舞の伝承地ともいわれ、古風で素朴な舞を伝えています。

映像

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