立山歳時記 数珠くり(ズズクリ)

更新日:2021年06月01日

祖先の供養を念じ大数珠を繰り回す

堂内に多くの人が集まり法要が行われている様子の写真

三千仏法要

座っている女性達が向かい合って数珠を手に取り数珠くりが行われている様子の写真

数珠くり

首から赤い帯状の布を下げた10名の還暦を迎えた方が、記念撮影をしている写真

還暦の祝い

『とやまの年中行事』百選

  • 所在地:立山町芦峅寺
  • 開催場所:閻魔堂
  • 開催日:春彼岸中日(3月21日前後)

数珠くりは、春彼岸の中日に閻魔堂で行われます。

参加するのは主に女性たちです。芦峅寺では、寒修行といって旧暦の1月8日から13日頃まで念仏を唱えながら托鉢に廻るしきたりがありました。そして、集めたお米や山菜を持ち寄り、彼岸の準備をしました。

午前は、堂内に三千仏の絵幅の軸を懸け、法要を行います。その後、持ち寄った料理でお昼をいただきます。

午後から数珠くりが行われます。参加者が堂内いっぱいに円座に座り、向かい合って数珠を手に取り、念仏を唱えながら繰り回します。数珠の白い房は押しいただいて身体の具合の悪いところに当てると、ご利益があるといわれています。もとは祖先の供養を念じる行事ですが、それぞれが家内安全や健康長寿なども願いながら、一心に念じています。

数珠くりの翌日は、お朝事(おあさじ)といって、閻魔堂でお勤めをします。そして、当番組の婦人たちが作った料理で、新しく還暦を迎えた人たちを祝う宴が開かれます。還暦の祝いとも呼ばれ、芦峅寺から離れ住む人も、このときだけは相集い、無事に還暦を迎えられた喜びを分かち合います。

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