立山歳時記 米道踊

更新日:2021年06月01日

凛とした気風ただよう盆踊り

大きな屋根で、室内の明かりが灯っており、人々が集まって来ている善入寺の外観を写した写真

善入寺

室内の手前に法被を着た人が座り、奥に着物を着た人々がいる写真

踊り

赤や水色の法被を着た大人や子供が踊りを踊っている写真

踊り

立山町指定無形民俗文化財/『とやまの祭り』百選

所在地:立山町米道

開催場所:善入寺

開催日:8月15日

米道踊は、米道集落に伝承されている盆踊りです。

永禄十一年(1568)、上段にあった池田城が越後の上杉謙信の攻略によって落城しました。この難を避けて米道村に住み着いた池田城の家臣 加野半右衛門は、歌舞音曲に長けた風流人でした。せっかく身につけた芸を、このまま朽ち果てさせてはと、いつしか池田城内で披露した踊りを村人たちに手ほどきしたのが、この米道踊のはじまりと伝えられています。

善入寺の代々の住職も、盆や祭礼のときに境内や御堂を開放し、自ら音頭をとり、踊りや唄の指導と普及につとめたといいます。

踊りは、先踊り、中踊り、川崎、ガラテン、甚句、おけま、追分、松坂の八種類の組み合わせからなっています。踊りにも、唄にも凛々とした気風があり、踊る者も見る者も襟を正すような雰囲気をかもし出すといわれています。

大正八年(1919)に保存会が結成され、四百年の伝統を誇る米道踊はいまも八月十五日に、善入寺の境内で踊り継がれています。

映像

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