立山歳時記 目桑ちりめん節
機織り作業の情緒を伝える素朴な唄
立山町指定無形民俗文化財
所在地:立山町目桑
目桑ちりめん節は、目桑地区に伝承されている糸ひき唄の一種です。
天正年間(1573〜1592)、この地方を支配していた池田城の家臣鈴木兵助は、越後上杉の攻略によって落城した際に目桑の地に土着し、ちりめん織りを始めたところ、これが村中に広まり「ちりめん節」が唄われるようになったと伝えられています。
機織りの作業がなくなり一時唄われなくなりましたが、お盆や祭りの踊り唄として昭和初期に復活し、踊りが振り付けられました。
ちりめんの糸つむぎの作業唄として発祥した「ちりめん節」は、機織り作業の情緒がよく表現された、素朴な唄です。
更新日:2024年04月30日