立山歳時記 利田荷方節

更新日:2021年06月01日

常願寺川の舟運を伝える郷土民謡

水色の着物を着て金色の扇子を持った人達が踊りを踊っている写真

立山町指定無形民俗文化財/『とやまの祭り』百選

所在地:立山町利田

利田荷方節は利田地区に伝わる民謡です。

利田地区の西を流れる常願寺川は、大洪水のあった安政年間まで、河口の水橋から山麓部の上滝あたりまで舟運が開けていました。下流では大型船、中流・上流になるにしたがって小型の笹舟に積み替えながら、たくさんの荷物が運搬されていました。

利田荷方節は、常願寺川で活躍した船頭達や荷方労務者達によって唄われたのが始まりと伝えられています。

利田荷方節は、北海道の「江差追分」や青森県の「謙良節」、新潟県の「新保広大寺節」といった民謡などと似ていることから、北前船の船乗り達から伝えられたものに、独自の歌詞をつけて唄われたものと考えられています。

今では、座敷唄や祝儀唄として唄い継がれ、昭和に入ってからも新唄や振り付けが発表されるなど、保存会を中心として精力的に継承活動に励んでいます。

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