町中心部の再整備について〜立山まちなかアップデートプロジェクト〜

更新日:2025年07月04日

町中心部(五百石駅周辺)の現状

立山町の中心部である五百石駅周辺。このエリアは行政機関・教育施設・金融機関などが集積し、災害リスクも比較的少なく、町の公共交通の結節点でもあり、富山市中心部まで車で30分ほどの距離のエリアです。

戦後、物流の拠点であったこの地には町中から農家が訪れ、商店街や劇場が賑わう商業地として発展しましたが、昭和後期に入るとモータリゼーションの進展や大型ショッピングセンターの郊外への進出などの影響で、商店街は衰退しました。

町ではこのエリアで、高齢者や子育て世代の暮らしと災害への備えをサポートする視点で施設整備に取り組んできました。「立山町元気交流ステーション(みらいぶ)」は保健福祉と生涯学習・交流の拠点として、「立山町防災児童館複合施設(アカリエ)」は子育て支援と防災の拠点として、町民に利用されています。

しかし近年、病院と銭湯が立地していた場所が空地となり、また、地域住民の活動拠点である公民館が老朽化し建替時期を迎えています。さらには、特産品販売やカフェ営業のあった「立山町まちなかファーム」が2024年12月の火災で延焼し、五百石駅周辺には寂しい空間が広がっています。

五百石駅周辺の現状(航空写真)

これから目指す町中心部の"将来像"

町では、立地適正化計画の検討や住民とのワークショップを通し、町中心部がどのようなエリアであるべきか、どのような施設や空間があると良いか、検討を進め「五百石駅周辺施設整備基本構想」を令和7年3月にまとめました。

ここで掲げた町中心部の将来像は「住み良さとにぎわいが感じられる、誰もが過ごしやすいまち」。

高齢者や子どもたちなど車を運転しない人でも、健康的で充実した暮らしを送ることができるエリアとして、住み良さをより一層高めることが必要だと考えています。また、町の情報や魅力が集まり来町者や住民が行き交う、町中心部らしいにぎわいのあるエリアにしていきたいとも考えています。

施設整備にかかるサウンディング型市場調査について

町では、基本構想に基づき、五百石駅周辺に以下の施設などを整備することが望ましいと考えています。

  1. 来町者が入浴・宿泊できる施設
  2. 町の地場産品やふるさと納税返礼品、観光スポットなど、地域の魅力ある資源や情報を知り、楽しむ施設
  3. 地域住民が生涯学習の教室や発表、打合せなどの活動に自由に活用できる多目的空間(ホール等)
  4. 起業に関心ある者がチャレンジショップやマルシェの開催の活性化などに活用可能な空間
  5. 地域内外の事業者が事業展開できる空間(キッチンカーや屋台、移動販売等の営業スペース)
  6. 町内で需要が高い科目(皮膚科、歯科など)の診療機関
  7. 町での定住を検討する者が居住や就労についてワンストップで相談できる施設

これらの施設は、行政だけで整備・運営することはできません。地域内外の民間事業者と連携・協力し、各施設の効果を最大限発揮させる工夫が必要不可欠です。

そのため、サウンディング型市場調査を実施し、各施設の配置や規模から、整備や運営、維持管理の方法に至るまで、民間事業者の意見を聞き、より良い連携の方法を探ります。

(ページリンク)五百石駅周辺整備事業に係るサウンディング型市場調査を実施します

国の補助事業を活用します

五百石駅周辺の整備にあたり、国土交通省の「都市構造再編集中支援事業費補助金」及び内閣府の「新しい地方経済・生活環境創生交付金(第2世代交付金)」を活用します。

関連事業

町では、町中心部の活性化のため、民間事業者に活用いただける以下の助成制度も設けています。

地図情報